11月
13
2008

【行政書士過去問】(平成20年問59)長文読解(下線部の意味)

次の文章は、医療と信仰に関する文章である。ア~オの記述は、本文の下線部でのヒポクラテスの批判を説明しているものであるが、ヒポクラテスの側に立つ説明を(A)、批判されている側に立つ説明を(B)としたとき、(A)(B)それぞれに対応するものの組合せとして、適当なものはどれか。

著作権の関係で本文は掲載できません。

(出典 西谷修「医における知と信」より)

(注)ソフィスト:古代ギリシアの俗に「詭弁家」と言われた、プロタゴラスやゴルギアスに代表される、雄弁術などを青年達に教えた人々。

  • ア ヒポクラテスのアスクレピオスに対する「信」は、その権威を借りて加持祈祷をするためのものではなく、医師がみずからを全能の立場におくことを制し、病人と医師の関係を適切に設定するための担保なのだ。
  • イ 「命を預ける」と言うように、人は自分の身を医師にゆだねてその処方を受け入れる。そこには「任せる」と言う姿勢で証される信頼がある。
  • ウ 病が治るというのはありがたいことである。ひとの病を治す力や術をもつ人は、いきおい特別の能力をもつ人としてありがたがられ、ある種の権威がついてくる。
  • エ ヒポクラテスは、神がかりとみなされていた「神聖病」(癲癇のこと)も含めて、あらゆる病気を「神業ではなく自然的原因をもっている」として、病気の知的理解に努め、経験から引き出される合理的な治療を追求したことで知られる。
  • オ 病を癒すという「医」の業が、常人のよくなしえない特別の営みであり、その業を施す者にとっても、人間の通常の営みを超えた業であるから、人を超えたオーソリティーの加護が必要である。
A
1
2
3
4
5

正解:4

You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video

長文読解は、消去法で正しくない選択肢を消していくのがセオリー。正しい選択肢を選ぼうとすると大変だが、絶対正しくないものを落としていくと、比較的容易に正解に到達する。

【ア】 不明

本文中には、ヒポクラテスのアスクレピオスに対する「信」については何も語られていない。もっともらしいことが書いてあるが、ヒポクラテスの批判との関連性は不明である。

【イ】 不明

これも本文には記載がないうえ、医師と患者の信頼についての一般的な記述であり、下線部との関連性は薄い。

【ウ】 不明

ヒポクラテスのような合理的な医学の立場に立つとしても、医者にはある種の権威がついてくるのは否定できない。これはどちらの立場に立つともいい難い。

【エ】 ヒポクラテスの側に立つ

ヒポクラテスに代表されるギリシア医学の立場は、経験をもとにして合理的な治療を引き出そうとするものであった。

【オ】 批判されている立場に立つ

「神を隠れ蓑に使って」いた祈祷師達の立場を正当化するものは、病気の治療には人知を超えた権威(オーソリティ)の存在が必要であるという治療観であったと考えられる。

【まとめ】

以上より、(A)-エ (B)-オ となるから、正解は肢4となる。


Written by admin in: 平成20年過去問 |

コメントはまだありません »

RSS feed for comments on this post. TrackBack URL

コメントをどうぞ

Powered by WordPress | Aeros Theme | TheBuckmaker.com WordPress Themes